明日襷のブログ

僕のありがとうをもう一度雄勝へ 1

今回の物語も、一本の電話からだった。その日は雄勝の美しい砂浜、荒浜に新たなシンボルが出来た日だ。雄勝希望のキャンパス。荒浜に出来た大きな白い壁。そこには住民の思いや多くのメッセージ。「バカボンド」井上雄彦の絵。そして春、満開の桜を咲かす大木。そんな1ページが開かれた日だ。この大木を描いた青年は、今回の舞台雄勝桑浜の会長の甥だった。そこに会長の永沼信良 ながぬまのぶよし さんもいた。会長は僕が以前作った神輿のことを知っていて、そこにいた雄勝を支援しているトモノテの中川千鶴さんに尋ねた。   桑浜の祭りでも神輿上げたいんだけど、一度修復しないといけないんだよなあ。   桑浜の神輿は津波にあった訳ではない。記録では150年ほどの歴史がある神輿で、震災後初めて上がる神輿にもう一度立ち上がるという思いを込めてしっかりと修復をしたいとの思いがあった。千鶴さんはその場で僕に電話をかけた。そのとき僕は何していたっけ。確か東北帰りのパーキングだった。 雄勝の桑浜ってとこがあるんだけどさ、神輿直して欲しいんだって!これが物語の始まりだ。大きな物語の最初の一瞬はいつも驚くほど突然で、ドラマティックなんだ。その後会長に電話が渡された。  神輿きれいに直して、今度またお祭りやりたいんだ。「またお祭りやりたいんだ」雄勝でこの言葉を聞いたのは2度目だった。初めはそう、僕がじいさんと作ったたなこや商店街のお祭りの一番最初だ。僕はお祭りが好きだ。どんなに楽しくて、どんなにみんなが楽しみにしているか。僕が一番良く知っている。だから。  わかりました、行きます。今回も躊躇はなかった。ただ信じていた。お祭りの力を。